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フリー素材撮影秘話その1

Takenori

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こんにちは、たけのりです。

早速本題ですが、今日はフリー素材として先日公開したばかりの写真の、撮影時の1日のお話しをツラツラと書いていきたいと思います。

朝の6時に出発して、往復約90キロの道を約12時間ほど、ロードバイクに跨って疾走してきました。

目的地はどこだ

今回撮影に出向くに当たって、向かったのはドが付くほどの田舎町、と言うか村かな。

どこを目指すかっていう目標は当初は無かったんだけど、途中で体力と時間の関係上、和歌山県有田群有田川町の清水ってところに辿り着くことを目標に設定しました。

その為に通過することになった金屋という土地の山越えが、行きも帰りも大変だったなぁ。

海抜380メートル

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金屋の山中に入る少し前の風景。このあとは、左奥に見える山中に足を踏み入れることになります。

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外から見ると太陽の光が注いで明るい感じがしますが…

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いざ山奥へ入るとこんな感じで真っ暗。

写真は暗いですが、これでも光を多く取り込んで明るくなっている方なんです。

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山道を90分程進むと現れた集落。(ここで出会った方の言い方に習って集落という言い方をしています。差別的意味を持って使用しているわけではありません。)

ハプニングもなんのその

ここにたどり着く途中の山道で、「なんでこんなところで工事してんの?」って工事現場があり、工事をしていた人から道を引き返すよう促されました。

しかし!しかしだ!それまでの道のりを考えると、どうしても引き返す気にはなれない!

そこでなんとか通してくれるよう頼み込んでいると、運よくその場に居合わせた建設会社の社長と話すことができ、よくこんなとこまで運んできたなっていうような重機を移動させてもらって、なんとか通してもらうことに成功した。

なんでも言ってみるもんだ。

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集落の道沿いにこんな物を発見した。

現代では使い道はないのだろうけれど、これって火事とか何か災害めいたことがあったときに村中に知らせるための鐘だよね。

出会いって大切

先の鐘が結構珍しいかなーってことで撮影をしていると、おじいさんからふと声をかけられた。

どこから現れたのかわからなかったのと、ネット上で交わされる集落の都市伝説的な不気味な話も頭の中にあったせいで、少し警戒態勢に。刃牙で言うところの「細胞が臨戦態勢を取るッ」って感じ。

結論から言うと無駄な警戒だったわけで、凄く親切なおじいさんで色んな話を聞かせてもらった。

多分70代か80代くらいかな。僕と同じくらいの年の孫がいるって言ってた。外部から集落に人が来るのも珍しいらしい。普通は開けた下道を通るだろうって。

そのおじいさんが話してくれた内容はこんな感じ。

  • 子供の頃の戦争中は山の向こう側が真っ赤になった
  • 東燃(有田市に存在する石油コンビナート)に爆弾が落とされたことがある
  • 疎開で15人の子供が和歌山市内からおじいさんの家を訪ねてきた
  • その15人とここから更に山の上まで1時間をかけて上り、毎日のように海の向こう側の四国を見ていた
  • 15人の子供と一緒に食べた食べ物で一番記憶に残っているのは何も入っていないおにぎり
  • その中の1人は熊本で発生した地震の被災者で、連絡は付くけど生活は大変だと聞いて心配している
  • 近くにある送電鉄塔の電線は大阪から和歌山、そして四国にまで続いている
  • この辺りは海抜380メートルで、向かいの山は500メートル
  • 地震が来ても津波の心配はない
  • でも倒壊があれば自分のような年寄りは死ぬ以外にない
  • 若いころは大阪のタイヤメーカーで数年間務めた
  • その頃の給料は3000円で月給ではなく日給月給
  • 海外旅行へ行くなら東南アジアがいい
  • 若いころに旅行に行った際、タイで見た広大な田んぼの光景が未だに忘れられない
  • バイクで2時間走っても、まだ田んぼだった
  • 孫は3人いて、1人は教師、1人は看護師、1人は学生
  • 教師の孫が言うには、教師は勉強を教えるだけなら楽だが、部活が大変
  • なによりも親との関係が大変
  • 問題のない生徒の親はほとんど問題ないが、問題のある生徒の親ほど問題がある
  • 問題のある生徒は可愛いし正しい道へ進ませたい、でも親に対してはそうはいかないし、なぜか親がそうはさせない
  • 看護師の孫は一度看護師になることを諦めたが、もう一度挑戦しようとしている
  • 1度就いた仕事は最低1年間続ける、そして3年、次に7年
  • 子供の頃は全校生徒が110人の近くの学校に通っていた
  • その学校はもう無くなり、畑になっている
  • 若い人はみんな集落から出ていくため、農業や集落自体がなくなるのも時間の問題
  • おじいさんは奥さんと2人で住んでいて、農業で稼いでいる
  • この集落ではみんなが農業で稼いでいる
  • 20代の頃はスーパーカブがとても便利で、後ろにリヤカーを繋いでリヤカーいっぱいに野菜を積んで移動した
  • この時期の主要な農作物は山椒とししとう
  • ししとうは形のいいものや味がいいだけでは組合は引き取ってくれない
  • スーパーで売る際に、パックに数本まとめて入れたときにサイズがまとまっていないと売れないため、サイズも出来るだけ同じサイズじゃないといけない
  • 山椒は5月20日から6月15日までに取らないと、粒の中身が黒くなって匂いも悪くなる
  • すぐそこで生えている黒い竹は、都会のホテルの窓の外の飾り用として売れる
  • 僕みたいな若い人と話せて嬉しい
  • 今の若い世代の子は、なんでも手に入る世の中
  • それが悪いということではないが、物を大切にしない人が増えた
  • 農業の組合の代表としてJAの職員が来るのを待ってる
  • そのJAの職員と僕を間違えて声をかけた

というような内容で、だいたい1時間くらい話したかな。その間、車はもちろん集落の他の人を見かけることもなかった。

中々帰ってこないおじいさんを心配して、話しの途中でおじいさんの奥さんから電話があり、一緒におじいさんの家まで行くことに。奥さんもいい人そうで、笑顔で話しかけてくれた。

ちなみに、僕の外見は茶髪でピアスもしてて、おじいさんおばあさんなら話しかけにくい外見だと思うし、まず間違いなくJAの職員と間違えるハズのない髪型なり格好をしていた。

それでも話しかけてくれたおじいさんに感謝しないと。

上記に挙げた話の内容はメモをしていたわけではなく、僕の記憶から取り出したものになるんだけど、自分でもよくこれだけ覚えていたなぁと思う。それだけおじいさんとの出会いが記憶に残ってるんだろうな。

おじいさんにとってもそうであるといいけど。

まだまだ続くよ山道が

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集落を抜けてもまだまだ山道は続きます。

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ロードバイクで通過している最中は、落ちないためのハンドル操作といつでもブレーキを握れる準備を。

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啄木鳥かな?

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こういう、「生えてまた戻った」みたいな自然の光景が大好きです。

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この光景が見えてきて、いざここまで近づくまでに、何が起こったのかを色々と想像してしまって、何か悪いことでも起こるんじゃないかと寒気がしていました。

リスさんこんにちは

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悪い予感を吹き飛ばすほどの出来事が!なんと野生のリスを発見!

上の写真は急いでシャッターを切ったのでわかりにくいですが、正面の向こう側の木の左側にボヤけて写っているのがリスさんです。

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フリー素材サイトで野生のリスの写真って中々レアだよな?」って考えから、リスの姿を逃がすまいと必死で捉え続けました。

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まだ焦ってピントを合わすことができていませんね…

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追い続けてやっと姿が捉えられる場所に移動してくれたリスさん。

その全容はフリー素材でご確認ください。

実は野うさぎも見かけたんですが、こちらは完全に見失ってしまいました。

 

でも野生のリスと出くわすなんて思ってなかったので、ビックリしました。和歌山でもリスっているんですね。

山奥って不思議がいっぱい

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リスもいなくなってしまったので、更に進むことに。何のための道具なのか全くわからない装置が設置されていました。

民俗学的な?

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少し開けたスペースには、こんな光景が待っていました。

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土地にまつわる何かの何かですかね。

なぜか仲間由紀恵主演のTRICKを思い出している自分がいました。あんまり見たことないけど。

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乏しい知識から拾い出すには、民俗学というキーワードしか出てきません。

廃屋

更に進んでいると、次は何やら建物のような物体を発見。

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上の写真ではわかりにくいですが、右上に微かに写っている木の棒が、フリー素材「天然のバリケードとお手製のベンチ」になります。

廃屋の写真はリス同様素材として別にありますので、そちらでご確認ください。

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これは素材として公開はしていませんが、なんとなく住人がいつ頃までここで住んでいたのかが推測できる代物ですよね。

しかし郵便局員も律儀だなぁ。

山中脱出

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ようやく山道を抜け出すことができそうな看板を発見。

ちなみに道のりとしては、写真左側の道からこちら側へ向かって抜けてきたことになります。長かった…

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山道を下って、きちんと舗装された県道にたどり着きました。

目的地である清水を目指して、まだまだ進みます。

二川ダム

途中で出くわしたのは二川ダム。

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ダムの真上から撮影した写真。

撮影が下手なので伝わらないと思いますが、結構な傾斜で恐怖でした。

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次に見えてきたのは吊り橋効果が期待できる、「蔵王橋」。

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蔵王橋から更に5km進むと、あらぎ島に到着します。

あらぎ島を見ていたら、後方からなにやら特定のしやすそうな動物の鳴き声が!

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左右にそれぞれ小さく写っています。

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そう、ヤギさんです!「メェ~」って鳴いていて可愛かったです。

ヤギさんも犬と一緒で自分のシッポを追いかけるんですね。

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ヤギさんは2匹いました。

ご飯を美味しそうにムシャムシャ食べながら、「メェ~」って鳴いてました。

ヤギもシッポを振るんですね。

 

さて、この後は帰路につくことになるのですが、もちろん行きで通った山中を通る気にもなれず、開けた下道を通りました。

その途中で「〇〇小学校→」みたいな看板を見つけ、「これはもしや廃校になってたりして撮影出来たりする?」と思いスマホで検索、そしてやはり廃校となっているとの情報が。

体力的にも時間的にも限界が近かったけど、「少しでも思い浮かんだことは実行しよう」という行動理念の元、廃校へ向かうことに。

 

これが中々に山奥で、上り坂が疲れた体に更なる疲労を蓄積。

しかも山頂に辿り付いて発覚したのが、目指している廃校は山1つ分向うに存在する模様…googleMapではすぐそこに目印が立っているのに…。

その日はここで初めて、「何かを諦める」、という気持ちが芽生えてしまいました。

 

もう、山1つ分登る気力も体力も筋持久力も時間もない。

ということで、頭と心は完全に切り替わりました。「無事に家に帰り付くことだけを考えよう」と。

帰り道は帰り道で、来た道とは違うだけに色んな難関が。

 

下り坂になるまでの上り坂が半端ない。

それでも折れそうな気持を何度も何度も立て直しつつ、そして足を止めてしまってはもう動けないと考え、休憩したいと訴える体を無理やり動かしつつ、約3時間の帰路を無事に終えることが出来、心から安堵。

おじいさんやリスさんと出会えたことなんて、正直頭から消えてしまうほどに、帰り道は苦しかったなぁ…。

 

それでもまた行きたいと思えるし、どんなに苦しくても色んな光景と巡り合えたり出会いがあるのなら、日本だけじゃなく世界中を旅したいとすら思う。

 

小さい一歩だけど、途方もない夢への第一歩を歩めたような気がする1日だった。

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